朝ドラを見るようになって、友人から、少しは人並みになった、と言われましたが、最近新聞も読むようになりました。いままでの日経新聞に加えて産経新聞をとるようになり、この産経を読むついでに、ほとんど読まなかった日経も読んでいます。全体的に、日経のほうが信頼できそうですが、産経のほうが面白い。
最初に見るのが一面にあるマンガ「ひなちゃんの日常」、実にほほえましく、1日のスタートにふさわしい内容です。大好きなスヌーピーの連載も見逃せません。司馬遼太郎作品からの一言を毎日取り上げて解説する「司馬作品で読む日本史」もなかなか味わいがあります。どの一言にも司馬さんの歴史観が詰まっていて、読み応えがあり、楽しめます。作品のほとんどを読んではいますが、若い頃のことなので、その多くは覚えていません。でも読むと司馬さんの世界が広がり、若い頃を思い出すこともあります。仕事に出かけない日は朝食後にゆっくり読み、少しだけリッチな気分の朝となります。
ニュースは主に政治関連を、経済、社会はたまに、といった感じです。勤務先事務所には政治家の方もときどき来られて、お話はしませんが、間近で見て、その人柄に感銘を受けることがあり、そういった方々に関連した記事を読みます。今回自民党総裁になられた安倍晋三さんもそのお一人で、関連記事が最近多いのでよく読んでいます。
先月の総裁選では、「安倍晋三 総裁選決起集会」に事務所のボスとともに出かけました。冒頭に述べた友人も参加したので、ボスに紹介したら、(私に)よく(事務所の仕事が)務まっていますね、といきなり切り出しました。テレビも見ない、新聞も読まない、世の中に疎い、そんな者がよく務まっているなぁ、という意味なのでしょう。友人は、新聞はこまめに読んでいるし、国会中継などもしっかり見ているようで、世の中の動きに敏感です。ボスは、初対面での友人の言葉に少し面喰った様子でしたが、仲がいいのね、とフォローしてくれました。考えたら、世情に疎い私でも何とか務まっている今の事務所、定年後の職場としては最高なのではないでしょうか。
新聞を少々読むようになったからといって疎さが改善されることはないでしょうが、朝のささやかな楽しみとはなっているようです。それに人並みにまた近づいた、ということにもなります。