国内旅行

No.055:トクトク切符での旅

 初めての小樽・札幌観光、札幌大通り公園のトウモロコシが楽しみでした。昨年の「青春18キップ」東北の旅の楽しさに味をしめ、今年は「北海道&東日本パス」、普通列車7日間乗り放題1万円での札幌・平泉の旅です。

 パワーアップした今年の旅、自宅を朝7時に出て、宇都宮、黒磯、郡山、福島、仙台、一ノ関、盛岡、八戸と普通列車を乗り継ぎ、青森22時42分発寝台急行「はまなす」を使って翌朝6時に札幌、乗り換えて7時に小樽に到着しました。青森ではたくさんの若者がこのパスで「はまなす」に乗り込みます。若い女性も多く、幅広い人たちが利用するパスとなっているようです。比率的には少ないものの中高年も多く見かけます。時間的余裕のない子育て年代と、リッチな高齢者はさすがに見かけません。我々のような二人旅はごく僅か、中高年男性と若い女性の一人旅と若い男性のグループ旅が目立ちます。中高年は時刻表を持ち生真面目に、若い女性は小さな旅行バッグを持ちスマートに、若い男性グループは大きな荷物で仲良く、それぞれが旅を楽しんでいます。みんな元気で愉しげ、こんな旅をサポートするこのパス、ありがたいの一言です。

 乗り継ぎ時間4分というところもあったものの、全て順調で24時間かけて予定通り小樽に到着しました。この高い信頼性、ここでも日本の鉄道ありがとう、です。小樽の市場でお寿司の朝食、かつての繁栄をしのばせる運河近辺でソフトクリーム、トウモロコシの食べ歩き、店頭で差し出されるチョコレートやチーズケーキの試食、などでお腹は北海道でいっぱい。「あれからニシンは どこへ行ったやら オタモイ岬の ニシン御殿も 今じゃさびれて オンボロロ オンボロボロロー」(石狩挽歌:昭和50年、北原ミレイ歌、なかにし礼詩、浜圭介曲)と唄われた贅を尽くしたニシン御殿を見学してから札幌へ、夜は居酒屋でのホッケやホタテ、と大満足の初日でした。

 翌日からは札幌、盛岡、平泉、と南下の旅、秋雨前線も一緒に南下しての雨の合間の観光となりました。雨のため、札幌のトウモロコシは食べれなかったものの、盛岡で美味しいトウモロコシを、さらに盛岡三大麺のじゃじゃ麺、仙台のずんだ餅、宇都宮の餃子、とB級グルメを満喫し、普通列車のB級トリップを楽しむ、そんな旅が性に合っているのか、毎日が愉しく、あっという間の6日間でした。

トクトク切符での旅
雨模様、緑が美しい

 もちろん、食べるだけなく、サッポロビール創立の地で北海道開拓史を学び、雨上りの札幌大通り公園でライトアップされたテレビ搭を眺め、宮沢賢治や石川啄木の青春の地、盛岡をぶらぶらと歩き、平泉の金色堂で藤原三代の栄華を偲び、芭蕉の句に思いをはせた旅でもあります。念のため。車窓から眺めた雨模様のなかでの緑の美しさも印象的です。日本は緑が美しい。

 若いころに1度だけ乗ったことのある寝台列車、揺れと騒音であまり眠れませんでした。それに、もう夜行列車の歳ではありません。来年は夜行を使わない、函館までの旅となりそうです。普通列車で移動し、歩いて観光する、こんな旅ができるのは元気なうち、いつまで続けられるか分かりませんが、こうして各地を少しずつ見て、食べる旅、これからも続けたいものです。

 今回は車中も含めて5泊6日、パス最終7日目は自宅から横須賀に海軍カレーを食べに行きました。おまけです。それにもう一つ、東京が一番暑かった1週間を不在としたため、今月の使用電力が昨年比45%減という嬉しいおまけもつきました。

の記事

No.214:80歳の壁 (2024年11月30日)

 会社仲間の集い、あわら温泉での宴の翌日、車3台で観光に出かけました。一緒に宿を出たのですが、内1台が集合場所に現れません。電話で、「どこにいるの?」と尋ねると、「第1駐車場」との答、ここの駐車場は1つ、第1も、第2もありません。結局、「一乗谷朝倉氏遺跡博物館」集合を「一乗谷朝倉氏遺跡」集合と思い込んでいたようです。事前に決めた行程が狂い、「行程表を見ていない」と、幹事は少々お怒りでした。

No.213:大人の休日倶楽部パスの旅ーその後ー (2024年10月28日)

 年3回発売されるJR東日本5日間乗り放題パス「大人の休日倶楽部パス」を初めて使ったのは2012年9月の角館でした。その後は毎年、最近は発売ごとに年に何回も使っています。お得なパスなので、行かなくっちゃ!!、ということなのですが、それだけではありません。

No.211:東北の祭 (2024年08月31日)

 高さ12m・重さ50kgの46個の提灯を吊るした竿燈280本が大通り一杯に揺らめく秋田竿燈まつり、幅9m・奥行7m・高さ5m・重さ4tの巨大灯籠「ねぶた」が大通りを練り歩く青森ねぶた祭、5つの絢爛豪華な吹流しで飾られた長さ10mの笹3千本が商店街を埋め尽くす仙台七夕まつり、この東北三大祭に加えて、高さ23m・重さ19tの巨大な立佞武多がゆっくりと進む五所川原立佞武多、棟方志功も描いたことがある弘前ねぷた、を一気に見物しました。5泊6日の欲張り旅でした。

No.209:「ありがとう 秀吉さん」の長浜 (2024年06月30日)

 今月は長浜へ、秀吉が初めて一国一城の主となり、城を造り、城下町を作りました。周辺から商人を集め、楽市楽座などの施策で町の経済を発展させた秀吉は、町衆に慕われ続けていたようです。天下人となって作った城下町、大阪の原点とも言える町なのでしょう。

No.208:名古屋観光 (2024年05月31日)

 今月は名古屋1泊での観光でした。名古屋と言えば名古屋城、そして金の鯱、本丸広場から大天守を見上げると、頂で黄金に輝く鯱が大天守を守っています。城に隣接した飲食店街・金シャチ横丁には実物大のレプリカがありました。本丸広場には、かつてそこにあった本丸御殿が、9年かけて復元され、6年前に完成公開されました。真新しく、美しく、きらびやかに、当時の姿を鮮やかに伝えています。

No.207:睡眠スコアその後のその後 (2024年04月30日)

 大谷翔平さんは睡眠を大切にしていて、遠征に寝具を持ち込んだり、日々の睡眠データを計測しているそうです。超ビッグな大谷さんを引き合いに出すのはおこがましいのですが、私も睡眠データを計測しています。私のデータは、睡眠の質を示すスマートウォッチの睡眠スコアです。それが、30日移動平均で、昨年7月28日の、100点満点中83をピークに、どんどん低下し、今年3月19日には70にまで下がってしまいました。

No.206:日本海に蟹を食べに行きました (2024年03月31日)

 「(福井県の)小浜に蟹を食べに行くけど・・・(行かないか?)」と京都在住の友人からメールが届きました。京都に住んでいた若いころ、日本海での蟹といえば、蟹、蟹、蟹の蟹尽くしのイメージがあって、しかも、今回のメンバー5人全員が会社の元同僚で、内2人は私と同じ大学、これは行かなくては、と即決しました。

No.205:長崎ランタンフェスティバル (2024年02月29日)

 旧正月を祝う長崎ランタンフェスティバルを見物してきました。旧正月のランタンフェスティバルといえば台湾、無数のランタンが夜空に舞い上がる風景が有名ですが、長崎も負けてはいません。無数の光るランタンが広場や通路の頭上にあり、人物や動物のオブジェや高さ10mにもなる大型オブジェが市内中心部のいたるところで輝いています。

No.204:年末年始は今年も京都 (2024年01月31日)

 年末年始は京都でした。3年連続ですが、どこを歩いても楽しく、街歩きに飽きることはありません。今回は、嵐電1日パスでの名所巡り、大津、宇治に足を延ばしての「紫式部ゆかりの地」巡りでした。6日間で11.5万歩、二人でぶらぶら歩いた楽しい旅でした。

No.202:北陸の旅 (2023年11月30日)

 カニ漁の解禁が今月初め、しかも今年は豊漁とのこと、カニへの期待を膨らませて金沢に3泊した旅でした。ズワイガニを目の前で茹でててくれる居酒屋でいただきましたが、期待が大きすぎたためか、少し物足りなさを感じました。カニといえばカニカマ、という普段の生活なので、あの大きさと食感がないと満足できないようです。でも、お寿司屋さんでは、のどくろやガスエビといった北陸の美味しさに大満足、同じ店に2日出かけ、「たくさん食べていただきありがとうございます」とお礼を言われました。美味しいお寿司をたくさん頂きました。


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