「(福井県の)小浜に蟹を食べに行くけど・・・(行かないか?)」と京都在住の友人からメールが届きました。京都に住んでいた若いころ、日本海での蟹といえば、蟹、蟹、蟹の蟹尽くしのイメージがあって、しかも、今回のメンバー5人全員が会社の元同僚で、内2人は私と同じ大学、これは行かなくては、と即決しました。
その1週間後に妻の実家の糸魚川で法事があるので、妻はちょっと迷ったようですが、「行かないと後悔する」ということで一緒に出掛けました。小浜市の田烏(たがらす)という100戸ほどの小さな漁港で、新横浜から新幹線で米原、次に特急で敦賀、更に小浜線で大鳥羽、そこで出迎えていただいた宿の車で田烏へ。
到着後、しばらくして京都からの5人が到着、私が京都から横浜に転勤したのが30年以上前なので、誘ってくれた友人夫妻を除いては本当に久々の再会です。お互い歳はとったものの、気持ちは昔のままで、30年のギャップを全く感じることなく歓談が進みました。
夕食には、蟹だけでなく牡蠣や河豚もあって、ヒレ酒を飲みながら話が弾みます。主役の蟹には、大きさや身入りを保証する漁師さんのタグが付いており、蒸した牡蠣はプルンプルン、刺身の河豚は新鮮で、漁港の民宿ならではのご馳走です。後日、「飲んで、食べて、話して、笑う、そんな楽しい仲間に入れていただき寿命が延びました。誘ってくれてありがとう」とお礼のメールを送りました。
京都に住んでいたとき、日本海に蟹を食べに行く、といっても20年も住んでいて1回ぐらいだったかもしれません。いざとなると、なかなか行けないものです。今回も京都在住者だけで10名の参加を見込んでいたのが、5名に、それも、「人生これから何時でも行ける訳ではないので行こうかという事になりました」とのこと。全くその通りで、行ってよかった、楽しかった、美味しかった、誘ってくれてありがとう、という思いです。気の置けない仲間で、いつもの二人旅とは違った楽しさがありました。