年末年始は京都でした。3年連続ですが、どこを歩いても楽しく、街歩きに飽きることはありません。今回は、嵐電1日パスでの名所巡り、大津、宇治に足を延ばしての「紫式部ゆかりの地」巡りでした。6日間で11.5万歩、二人でぶらぶら歩いた楽しい旅でした。
年始はお休みの店が多く、食事に困るのですが、3年目となると要領がだいぶ分かってきました。ホテルも割高なのですが、華やかな気分が味わえるぶん、仕方ありません。とにかく、行くところに困らないのが最大の魅力です。朝食のときに、今日はどこに行こうか、と相談します。その結果が嵐電と紫式部でした。
食事では、三嶋亭のすき焼きは外せない、としながらも、1年目は高島屋店で閉店直後、2年目は高島屋店で「すき焼き膳」、これが期待外れ、3年目の今年は大丸店で「上すき焼き膳」、これでやっと美味しいすき焼きにありつけました。三嶋亭で食べるのであれば、「すき焼き膳」ではなく「上すき焼き膳」でなければだめ、というのが結論です。本店は高くてとても手が出せません。
京都のうどんも美味しく、これも外せません。パンも食べたいのですが、美味しいと言われている個人のパン屋さんはほとんどお休みです。今年は、3年目にして初めて壱銭洋食をいただきました。南座近くにあり、通るたびに「食べてみよう」と毎年言っていたのです。元旦、嵐電1日パスで目一杯遊び、夕食時になって、元旦でも開いている旧阪急百貨店のレストラン階に行くと外国人で大混雑、そこで壱銭洋食となりました。まあ、一度食べれば十分、という感じです。
名所はどこもたくさんの外国人、平等院では、台湾の人が我々2人の写真を撮ってくれました。「台湾には10回ほど行きました」と自慢すると、「日本は15回目です」と言われてしまいました。距離も気持ちも近い国です。
今年も京都在住の友人夫妻と会い、京都駅近くの渉成園(しょうせいえん)を一緒に散策し、お互い元気であることを確認しました。我々が京都に住んでいたころ、最も世話になった友人です。何人かの友人が住んでいる、というだけでも、行ってみよう、と思う京都です。
以下は11.5万歩の足跡です。
1日目は大晦日、烏丸御池のホテルから三条通りを抜けて八坂神社へ、辰の大きな絵馬を見て、除夜の鐘の知恩院を参拝しました。2日目は元旦、嵐電1日パスを使って、広隆寺で国宝「弥勒菩薩」を拝観、蚕ノ社で三柱鳥居を見て、車折神社の芸能神社を参拝、鹿王院を見て、渡月橋のたもとで桜餅をいただき、妙心寺退蔵院で国宝「瓢鮎図」を観賞、ここの庭を見物しているときに能登半島地震が起きました。歩いていたので気付きませんでした。
3日目は京都在住の友人夫妻と会って、渉成園(しょうせいえん)を案内してもらい、戒光寺で全高10mの木像「丈六釈迦如来像」 (通称 丈六さん)を拝観、泉涌寺(せんにゅうじ)にも立ち寄りました。4日目は、寺町通りを北上、本堂に梵鐘がある矢田寺、市役所、本因坊発祥の地、紫式部邸宅址地にある廬山寺(ろざんじ)、梨木神社前で一服、出町の飛び石を渡って、鴨川沿いを歩いて四条、そして京都国立博物館へ、5日目は、紫式部ゆかりの地、三井寺、石山寺、6日目も源氏物語の舞台となる宇治へ、平等院も訪れました。