隣接する土地に深さ30mほどの井戸を掘った。その際に出てきた土を順番に透明のプラスチックの筒に詰めて地層のサンプルを作った。いわゆるボーリングコアである。
表層の黒土が約2m、その下に関東ロームと砂礫の層が幾重にも重なっている。砂礫は層によって粒の大きさや色が違う。長い間に何回も洪水が起きたり、川の流れが変わったことが想像できる。
市の学芸員さんに聞くと、表層の黒土は、枯れた植物などが2万年ほど掛かって堆積したもので、その地層から縄文土器が出て来るそうだ。関東ローム層は、1万年から40万年前の間に日光連山をはじめ関東平野の周囲の火山が何回も噴火し、その時に噴出した灰が降り積もってできた。
これらの地層は下に行くほど年代が古い。ということは30m下の砂礫の層は何年前にできたのだろう。
3月の大地震以来テレビなどで日本列島の地下構造がたびたび紹介され、興味をひかれるようになった。
ボーリングコアを見ていると我が家の下はどうなっているのか、次々と疑問が湧いてくる。