国内旅行

No.166:GoTo中山道

   店頭のメニュー板にある「うまい五平餅」のとおり、美味しい五平餅でした。中山道・奈良井宿「かなめや」さん、宿場町の見物中に出会った地元の中年女性が勧めてくれた店です。築140年以上とのこと、テーブルにもなる幅広木枠の囲炉裏、むき出しの黒く太い梁、貫禄ある古民家でした。

   勧めてくれた女性は気さくで話し好きの方、店のご主人によると、「奈良井宿の宣伝部長」だそうです。でも、このご主人が更に話し好き、いただいたコーヒーや五平餅へのこだわり、町の自慢などを楽しく聴くことができました。ゆったりとした時間、江戸時代の旅人も似たような体験をしていたのかもしれません。奈良井宿で4時間以上過ごし、その日に立ち寄る予定だった平山郁夫シルクロード美術館の入館時間を過ぎてしまい、翌日45キロほど戻っての美術館訪問となりました。

   友人夫妻との4人旅、日帰りも含めると年数回一緒に出掛けていましたが、今年は初めて、1年ぶりです。友人も参加していたZoom飲み会で、GoToで何ヵ所か旅行して、えらく得した、と聞いて刺激されたのか、終了後すぐに電話があり、旅行に行こう、ということになりました。


中山道宿場町では江戸情緒を楽しみました。(写真は奈良井宿)<写真へのクリックで拡大できます>

   車での旅で、1日目は中山道・馬籠宿、妻籠宿を観光して、近くの昼神温泉泊、2日目は奈良井宿を観光して帰路途中の石和(いさわ)温泉泊、3日目に平山郁夫シルクロード美術館を訪れてから帰宅、となりました。宿場町では江戸情緒ある町並みを楽しみ、地元の人々や名物との出会いがありました。美術館では、平山郁夫氏の大作を前に、これだけの絵を描き上げる熱意と根気に圧倒される思いがしました。旅はいいものです、一緒にいて楽しい仲間がいればなおさらです。

   1日目の昼神温泉で参加した「日本一の星空」ツアーは、山頂に向かうゴンドラから見える星空に、これからの期待が膨らみ、山頂では、周辺のライトが一斉に消えたとたんに現れる満天の星空に感動する、という仕組みでした。このツアーで日本一地味だった山奥の村に人が殺到するようになり、「村おこしの成功事例」となっているそうです。友人の奥さんが、いつかオーロラも見てみたい、と洩らしていました。憧れのオーロラを思い起こすような、なかなか見ることができない、美しい天体ショーでした。

   コロナ禍で各自の活動が必要不可欠なものに制限され、もっと活動したくて、もっと会って話をしたくて、みんながうずうずしている、GoToでの各地の賑わいはそんなことの証のような気がします。「GoToはお得」ということだけではないでしょう。中山道の旅から帰ってきた後、急激な感染拡大で緊迫度が増しています。微妙なタイミングでの旅でした。思い切って出かけて良かった、と思っています。

の記事

No.214:80歳の壁 (2024年11月30日)

 会社仲間の集い、あわら温泉での宴の翌日、車3台で観光に出かけました。一緒に宿を出たのですが、内1台が集合場所に現れません。電話で、「どこにいるの?」と尋ねると、「第1駐車場」との答、ここの駐車場は1つ、第1も、第2もありません。結局、「一乗谷朝倉氏遺跡博物館」集合を「一乗谷朝倉氏遺跡」集合と思い込んでいたようです。事前に決めた行程が狂い、「行程表を見ていない」と、幹事は少々お怒りでした。

No.213:大人の休日倶楽部パスの旅ーその後ー (2024年10月28日)

 年3回発売されるJR東日本5日間乗り放題パス「大人の休日倶楽部パス」を初めて使ったのは2012年9月の角館でした。その後は毎年、最近は発売ごとに年に何回も使っています。お得なパスなので、行かなくっちゃ!!、ということなのですが、それだけではありません。

No.211:東北の祭 (2024年08月31日)

 高さ12m・重さ50kgの46個の提灯を吊るした竿燈280本が大通り一杯に揺らめく秋田竿燈まつり、幅9m・奥行7m・高さ5m・重さ4tの巨大灯籠「ねぶた」が大通りを練り歩く青森ねぶた祭、5つの絢爛豪華な吹流しで飾られた長さ10mの笹3千本が商店街を埋め尽くす仙台七夕まつり、この東北三大祭に加えて、高さ23m・重さ19tの巨大な立佞武多がゆっくりと進む五所川原立佞武多、棟方志功も描いたことがある弘前ねぷた、を一気に見物しました。5泊6日の欲張り旅でした。

No.209:「ありがとう 秀吉さん」の長浜 (2024年06月30日)

 今月は長浜へ、秀吉が初めて一国一城の主となり、城を造り、城下町を作りました。周辺から商人を集め、楽市楽座などの施策で町の経済を発展させた秀吉は、町衆に慕われ続けていたようです。天下人となって作った城下町、大阪の原点とも言える町なのでしょう。

No.208:名古屋観光 (2024年05月31日)

 今月は名古屋1泊での観光でした。名古屋と言えば名古屋城、そして金の鯱、本丸広場から大天守を見上げると、頂で黄金に輝く鯱が大天守を守っています。城に隣接した飲食店街・金シャチ横丁には実物大のレプリカがありました。本丸広場には、かつてそこにあった本丸御殿が、9年かけて復元され、6年前に完成公開されました。真新しく、美しく、きらびやかに、当時の姿を鮮やかに伝えています。

No.207:睡眠スコアその後のその後 (2024年04月30日)

 大谷翔平さんは睡眠を大切にしていて、遠征に寝具を持ち込んだり、日々の睡眠データを計測しているそうです。超ビッグな大谷さんを引き合いに出すのはおこがましいのですが、私も睡眠データを計測しています。私のデータは、睡眠の質を示すスマートウォッチの睡眠スコアです。それが、30日移動平均で、昨年7月28日の、100点満点中83をピークに、どんどん低下し、今年3月19日には70にまで下がってしまいました。

No.206:日本海に蟹を食べに行きました (2024年03月31日)

 「(福井県の)小浜に蟹を食べに行くけど・・・(行かないか?)」と京都在住の友人からメールが届きました。京都に住んでいた若いころ、日本海での蟹といえば、蟹、蟹、蟹の蟹尽くしのイメージがあって、しかも、今回のメンバー5人全員が会社の元同僚で、内2人は私と同じ大学、これは行かなくては、と即決しました。

No.205:長崎ランタンフェスティバル (2024年02月29日)

 旧正月を祝う長崎ランタンフェスティバルを見物してきました。旧正月のランタンフェスティバルといえば台湾、無数のランタンが夜空に舞い上がる風景が有名ですが、長崎も負けてはいません。無数の光るランタンが広場や通路の頭上にあり、人物や動物のオブジェや高さ10mにもなる大型オブジェが市内中心部のいたるところで輝いています。

No.204:年末年始は今年も京都 (2024年01月31日)

 年末年始は京都でした。3年連続ですが、どこを歩いても楽しく、街歩きに飽きることはありません。今回は、嵐電1日パスでの名所巡り、大津、宇治に足を延ばしての「紫式部ゆかりの地」巡りでした。6日間で11.5万歩、二人でぶらぶら歩いた楽しい旅でした。

No.202:北陸の旅 (2023年11月30日)

 カニ漁の解禁が今月初め、しかも今年は豊漁とのこと、カニへの期待を膨らませて金沢に3泊した旅でした。ズワイガニを目の前で茹でててくれる居酒屋でいただきましたが、期待が大きすぎたためか、少し物足りなさを感じました。カニといえばカニカマ、という普段の生活なので、あの大きさと食感がないと満足できないようです。でも、お寿司屋さんでは、のどくろやガスエビといった北陸の美味しさに大満足、同じ店に2日出かけ、「たくさん食べていただきありがとうございます」とお礼を言われました。美味しいお寿司をたくさん頂きました。


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