暮し

No.094:現場検証

 先月の自転車との正面衝突事故、今月その現場検証に立ち会い、そこで自転車の危険性を改めて認識しました。周囲に明りが全くない暗闇での事故、自転車が私に気付いてブレーキをかけたのは衝突位置のほんの数メートル先でした。しかもそのブレーキ痕は、私を避けるのではなく、私に向かってきていたのです。

 自転車は誰でも運転できる、ということは、どんな人が運転しているか分からない、という危険性があるということ。100メートル以上先から真っ直ぐな見通しの良い道路で、私の持っていたライトの明るさであれば60メートル以上先から認識出来たにもかかわらず直前まで気付かず、しかも気が動転したのか、わざわざぶつかってくる、そんな人でも運転しているということです。

 かなりの速度が出せる割にはライトが弱いのも危険性を高めています。下り坂をマウンテンバイクで走ってきたので時速20キロ以上は出ていたはずで、夜間であれば原付バイク並のライトが必要なのです。ところが、自転車のライトで認識できる歩行者はせいぜい30メートル先、つまり歩行者を認識したとしても、そこまで数秒しかありません。

写真
冠雪し始めた富士山を望む富士宮警察署で

 現場検証のために川崎の自宅を出たのが午後1時ごろ、沼津で途中下車してお寿司を食べてから富士宮へ、警察署に着いたのは午後5時少し前でした。署に入ると、まず目についたのが「夜間歩くときは反射グッズを身に着けよう」という説明イラスト付の大きな掲示板、暗くて危険なところが多い地域なのです。これを事前に見ていたら、と悔やまれます。夜でかつ揺れると点滅するLEDランプ(スイングフラッシュ「かっ照君」)を交通課で販売していると書いてあったので、早速購入しました。

 事故現場へは車で30分ほど、警察車両で移動です。途中、この警察車両を追い越そうとして、速度オーバーしてますよ、と注意される車が数台ありました。怖いもの知らずというか、ちょっとびっくりです。5時半ごろに現場到着、相手は両親と共に乗用車内ですでに待機しており、すぐに現場検証が始まりました。

 私は、道路脇の草地にリュックを背に仰向けで倒れたそうです。草を踏んでみると柔らかくふわふわしています。もしコンクリート上だったら頭を更に強く打っていたことでしょう。相手は、足をペダルに固定しているため、自転車と一緒に倒れ、ほほ骨にひびが入り、アゴがずれ、前歯が折れるという、かなりの怪我を負っています。もうこのような道をこのような時間には二度と走らないでほしいと願うばかりです。私はもう決して歩きません。

 21歳の男性で、25キロほど先の富士急ハイランドからの帰りだったとのこと、気の弱そうな、口数の少ない若者で、高校を卒業して働いているそうです。加害者として書類送検されますが、検察庁の判断となるものの、裁判となり前科者となる可能性が高い、という警察からの説明でした。過失度合が大きいということなのでしょうが、実に後味の悪い結果です。

 現場検証が終了したのは午後7時ごろ、帰りも警察車両で送っていただきました。駅までお願いできますか、とのお願いに、何時の電車ですか、と気さくに応えていただき、まるでタクシー代わりのようで、恐縮しています。

 帰宅したのは夜10時半ごろ、妻がニコニコしながら、「しっかりお灸をすえてもらった?」と期待を込めて尋ねてきました。とんでもありません、ほとんど落ち度のない被害者として丁寧に扱ってもらって帰ってきたわけで、気になっていた手持ちランプの暗さも、遠くから十分に認識できる明るさだったことが分かりました。まあ、歩くべきではないところを歩いた、という反省はあるものの、法律的には何の問題もありません。攻め手を失ったのか、交通課で購入したLED、私のは無いの、と責められ、これには少々困惑しました。まあこれからは心配をかけないように、ゆとりを持った日程で歩くようにしたいとは考えています。

の記事

No.203:人生の転機となった学校 (2023年12月31日)

 「授業中もぼんやりしていることが多い」とか、「教科書を忘れて来る」、「えんぴつも持たずに登校する」とかを小学校の通信簿連絡欄に書かれていた私ですが、中学に入ってからは少しまともになりました。

No.198:睡眠は改善したものの・・・ (2023年07月31日)

 スマートウォッチによる睡眠の質が「良し」となる「睡眠スコア80以上」の日が続いています。記録し始めた昨年7月から、30日移動平均が75から80の間で上下していましたが、今年6月から80超えで安定し、現在82超えとなっています。ですから免疫力には少々自信があったのですが、7月に帯状疱疹になってしまいました。年金生活者にとって、健康維持は大切なお仕事、お務めのようなものですが、いろいろ努力しても歳には勝てない、ということなのかもしれません。

No.197:帯状疱疹になりました (2023年06月30日)

 痛みが一日中治まらず、夜眠れずに痛み止めを飲みました。原因は帯状疱疹だったのですが、痛み出してから1週間ほど経って首に発疹が出て初めて分かったのです。眠れないほどの痛みは数日でしたが、一日中の痛みは3週間ほど続き、その後も若干の痛みが1週間ほど続きました。

No.193:睡眠スコアその後 (2023年02月28日)

 今月、スマートウォッチの睡眠スコアが63になった日がありました。89~80が「(睡眠の質が)良い」で、79~60は「やや低い」、59~は「低い」なので、「低い」に近いスコアです。気のせいかもしれませんが、スコアが高いと体調が良いし、低いと寝不足感があります。

No.187:睡眠スコア (2022年08月31日)

 睡眠の質が「良い」の睡眠スコア80を越える日が増えました。睡眠スコアはスマートウォッチを着けて寝ることで測定します。今月前半2週間では、80を超えたのが2日、平均74.6でした。それが、後半2週間では80越えが6日あり、平均80.3と、平均で5.7ポイント上がりました。前半2週間は暑さのため昼間のウォーキングをやめており、後半2週間は、ジムマシンでの屋内昼間ウォーキングを始めています。運動量の違いが、睡眠の質の違いになった、ということだと思います。

No.183:帝国ホテル特製フレンチトースト (2022年04月30日)

 京都、横浜、シカゴ、銀座など、「おしゃれ」を連想させる地域が勤務地でした。そして今、内幸町の帝国ホテル東京となり、「高級」という響きが加わりました。おしゃれや高級とは最も縁遠い私が、そんなところで働くなんて、不思議なめぐり合わせです。最近暑くなってきて、半そでTシャツでの出勤、そんな恰好だと帝国ホテルに入れてもらえないわよ、と妻に言われながら出かけます。

No.182:マンションの売却 (2022年03月31日)

 貸していたマンションを売却しました。入院中の長兄が自宅を売ろうとしたのですが、そのうち物事の判断ができなくなり、売るに売れない状況になりました。家が売れたのは長兄が亡くなってからです。そんなことがあって、80歳までには売却しておきたいと考えていました。

No.181:勤務先は帝国ホテル (2022年02月28日)

 事務所のボスが事務所兼自宅を売却して新しいマンションを購入しました。マンション完成まで2年弱あるので、それまでを帝国ホテル東京で過ごすと決め、昨年の12月からホテルに住んでいます。このため、私の勤務先が帝国ホテルとなり、それまで歩いていた自宅から新宿が、自宅から内幸町となりました。

No.175:囲碁三昧の日々 (2021年08月31日)

 「何で(事務所に)来ないの!!」と事務所のボスに責められぎみです。事務所への往きは歩きなので、感染の危険は渋谷スクランブル交差点付近ぐらいですが、帰りは電車なので、小さいとはいえ感染リスクがあります。感染力の強いデルタ株で感染が爆発しており、どこに感染者がいるか分かりません。それに、感染したら自宅療養、という切迫した医療状況なので、避けることができるリスクは避けるべきでしょう。

No.174:月を眺めるひととき (2021年07月31日)

よく出会う80代と思われるお二人、ご夫婦に違いなく、女性は杖代わりのように男性の腕をつかんでゆっくりゆっくり歩いています。お二人に出会うのは夕食後の妻との散歩のとき、我々の10年後を想像してしまいます。どちらかを杖代わりにして散歩しているでしょうか。お二人の歩きはおそらく健康のためでしょう、敬意をもって見つめています。


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