三毳山のカタクリが見ごろを迎えた。山の斜面が紫色に染まるほど見事に咲いている。うつむき加減に開いた花は何とも愛らしい。
カタクリは、ユリ科に属する多年草だ。昔は、鱗茎(球根)から抽出したデンプンを片栗粉として調理に用いていた。また、種子にはアリが好む物質が付いていてアリに運んでもらうことによって勢力範囲を広げて行く。スミレなども同じようにアリの働きを借りている。
三毳山は我が家から近いので毎年見に行くが年々数が増えている。地元の皆さんの苦労もあるが、その下でアリも協力していたとは…、自然界の不思議さを感じる。