暮し

No.021:川崎での生活

 「川の水も奇麗な様子で驚いた」そんなメールが京都に住む友人から届きました。かれの息子さんが、川崎にあるわたしの家から3kmほど離れたところに住むこととなったので、その周辺の写真を送ったのです。「川崎」という地名が必ずしも良いイメージではない様子がメールからうかがえます。京都郊外の西山、小高い緑の山々、そのふもとで生まれ育った息子さんが安心して住める所なのか、親としては気がかりなことでしょう。

 川崎の悪いイメージといえば、公害裁判にみられる大気汚染があります。大気汚染源が工場から自動車へと変わってきているので、川崎だけではなく、大阪・西淀、尼崎、名古屋、東京などでも同様の裁判が発生しています。1998年の川崎公害訴訟判決では「12時間あたり1万台(約4.3秒に1台)以上走行する道路」から50m範囲が公害救済範囲とみなされました。大量の車の走るところに大気汚染ありなのです。

川崎での生活
大気汚染測定1kmメッシュに地図を重ねてみました<写真を拡大>

 川崎市議会議員いのまた美恵氏(59)ホームページコラム「北部に増える子供の喘息(2005年7月)」によると、川崎北部での小学生喘息罹患率が3年ぐらい前(2002年ぐらい)から急増(多摩区A小学校では4年間で、14.5%から17.2%となり川崎市ワースト1位へ)しているそうです。「幹線道路が交差する周辺で地形がやや低い所、そしてゴミ焼却場の風下にあたる高台などで罹患率が高くなっているように思う」と氏は分析しています。「大気汚染測定かわさき連絡会・発足のつどい」ホームページにある2006年12月度の大気汚染測定1kmメッシュを見てもその傾向がうかがえます。この測定では幹線道路が多摩川を渡る橋のたもとでも高い汚染度を示しています。

 散歩中、幹線道路沿いで台地が迫って壁となっている場所や、多摩川に架かる橋のたもとなどで空気の汚れを感じることがありますが、気のせいではなかったようです。できるだけ幹線道路から離れた道を歩いているのですが、台地が迫るような場所や橋では幹線道路を歩かざるを得ないのです。

 友人が言うように、川の水は綺麗になりました。多摩川にはアユが戻っています。同じように、大気汚染も早くなくなってほしいものです。ハイブリッドカーがその決め手になるのでしょうか。友人の息子さんが住むアパートは、わが家同様に幹線道路からはかなり離れており、それが少しは救いです。

 京都西山よりも優れている点は、便利さでしょう。買い物、遊び、仕事に便利だし、レストランや病院もたくさんあります。息子さんにとってはそのメリットのほうが大きいにちがいありません。わたしはそうです。10月28日のasahi.com「都市部の人は『よく歩き、肥満も少ない』食育白書」によると、成人男性の1日の平均歩行数は神奈川県が8,371.5歩で全国1位、全国平均よりも846歩多いそうです。ちなみに2位が兵庫で8,281.2歩、3位が東京で8,237.8歩でした。地方での歩数の少なさ、そして肥満が目立つようで、それは車の利用が多いからだ、と分析されています。交通の便が良く、車なしでも移動できる都市部には、歩くというメリットもあるのです。

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No.193:睡眠スコアその後 (2023年02月28日)

 今月、スマートウォッチの睡眠スコアが63になった日がありました。89~80が「(睡眠の質が)良い」で、79~60は「やや低い」、59~は「低い」なので、「低い」に近いスコアです。気のせいかもしれませんが、スコアが高いと体調が良いし、低いと寝不足感があります。

No.187:睡眠スコア (2022年08月31日)

 睡眠の質が「良い」の睡眠スコア80を越える日が増えました。睡眠スコアはスマートウォッチを着けて寝ることで測定します。今月前半2週間では、80を超えたのが2日、平均74.6でした。それが、後半2週間では80越えが6日あり、平均80.3と、平均で5.7ポイント上がりました。前半2週間は暑さのため昼間のウォーキングをやめており、後半2週間は、ジムマシンでの屋内昼間ウォーキングを始めています。運動量の違いが、睡眠の質の違いになった、ということだと思います。

No.183:帝国ホテル特製フレンチトースト (2022年04月30日)

 京都、横浜、シカゴ、銀座など、「おしゃれ」を連想させる地域が勤務地でした。そして今、内幸町の帝国ホテル東京となり、「高級」という響きが加わりました。おしゃれや高級とは最も縁遠い私が、そんなところで働くなんて、不思議なめぐり合わせです。最近暑くなってきて、半そでTシャツでの出勤、そんな恰好だと帝国ホテルに入れてもらえないわよ、と妻に言われながら出かけます。

No.182:マンションの売却 (2022年03月31日)

 貸していたマンションを売却しました。入院中の長兄が自宅を売ろうとしたのですが、そのうち物事の判断ができなくなり、売るに売れない状況になりました。家が売れたのは長兄が亡くなってからです。そんなことがあって、80歳までには売却しておきたいと考えていました。

No.181:勤務先は帝国ホテル (2022年02月28日)

 事務所のボスが事務所兼自宅を売却して新しいマンションを購入しました。マンション完成まで2年弱あるので、それまでを帝国ホテル東京で過ごすと決め、昨年の12月からホテルに住んでいます。このため、私の勤務先が帝国ホテルとなり、それまで歩いていた自宅から新宿が、自宅から内幸町となりました。

No.175:囲碁三昧の日々 (2021年08月31日)

 「何で(事務所に)来ないの!!」と事務所のボスに責められぎみです。事務所への往きは歩きなので、感染の危険は渋谷スクランブル交差点付近ぐらいですが、帰りは電車なので、小さいとはいえ感染リスクがあります。感染力の強いデルタ株で感染が爆発しており、どこに感染者がいるか分かりません。それに、感染したら自宅療養、という切迫した医療状況なので、避けることができるリスクは避けるべきでしょう。

No.174:月を眺めるひととき (2021年07月31日)

よく出会う80代と思われるお二人、ご夫婦に違いなく、女性は杖代わりのように男性の腕をつかんでゆっくりゆっくり歩いています。お二人に出会うのは夕食後の妻との散歩のとき、我々の10年後を想像してしまいます。どちらかを杖代わりにして散歩しているでしょうか。お二人の歩きはおそらく健康のためでしょう、敬意をもって見つめています。

No.173:約15万円の米国給付金が届きました (2021年06月30日)

 先月、米国財務省発行の1400ドル(約15万円)小切手が届きました。「Economic Impact Payment」とあり、日本でいう給付金です。米国駐在は25年以上前のこと、しかもわずか3年半の納税者だった者にまで給付金が支給されるなんて、さすが米国、お金持ち、太っ腹、と喜び勇んで銀行に現金化をお願いしました。

No.172:ワクチン接種のWEB予約 (2021年05月31日)

 「本当??よかった!!そのうちご馳走するよ」と兄貴の喜んだ声を聞いて、やってあげてよかった、と思いました。兄貴夫婦のワクチン接種をWEB予約してあげたのです。WEB予約は高齢者には難しく、兄貴夫婦も娘さんからスマホ操作を教えてもらおうとしたのですが、無理と分かって、電話予約となりました。WEB予約よりも1時間早く開始された電話予約、夫婦二人で電話をかけ続けたが全然つながらなかった、とのことでした。WEBは私の得意分野、役に立つことができて、ちょっと鼻高です。

No.170:アップルパイを買いに出かけました (2021年03月31日)

 妻と協議した結果、自由が丘にアップルパイを買いに行くこととなりました。お店は、自宅から歩いて1時間強のところにあります。緊急事態宣言で在宅(勤務?)となったため、通勤用回数券が有効期限切れとなるのです。


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