「こんな寒いのに、なんで札幌に行くの?」と勤務先のボス、「雪まつりに・・・」と私。京都、松本に旅行してすぐだったので。「また旅行。よく行くわね!」とちょっと呆れ気味でした。札幌から、「札幌に来ています」と友人にLINEしましたが、友人も呆れているかもしれません。
昨年出かけた、長崎ランタンフェスティバルや東北の夏まつりが楽しかったので、夏まつりから帰ってすぐ、JALのセール広告を見て、「さっぽろ雪まつり」に行くことにしたのです。しかし、10年に1度の寒波が来るという日が出発日となり、ちょっと緊張ぎみの旅となりました。防寒ブーツやすべり止めスパイクを購入し、安全第一で臨んでいます。
「さっぽろ雪まつり」では、ビル4~5階ほどの高さの大雪像が人気ですが、中雪像も小雪像も、それぞれに作り手の想いがあり、楽しめます。大通公園の1丁目から11丁目に並ぶ雪像は、大雪像が5基、市民雪像が80基、その他で115基あり、2時間ほどかけてゆっくり観て回りました。また、すすきの会場には高さ3mほどの大きな氷像60基があり、内9基がコンテストに参加、ホテルの調理師の方々がプライドをかけて彫った氷像はどれも迫力がありました。
「支笏湖氷濤(ひょうとう)まつり」にも出かけました。木材や網の骨組みに、支笏湖の湖水を吹き付けて造られる、高さ13mの大きな柱、登ることができる山、周りを囲む高い壁、トンネルや洞窟など、全てが、美しい「支笏湖ブルー」の氷で、まるでアナ雪の世界のようです。夕刻からのライトアップが始まると幻想的な雰囲気にもなってきます。新千歳空港からの路線バスは超満員、100人ほど並ぶので、乗れない人が多く出て、しかも次の便は2時間後の最終便なので、「すいません、乗れない人はタクシーで行ってください」と運転手さんがアナウンスしていました。
雪の上を注意深く歩き、凍える手でカメラのシャッターを切った、冬の北海道での観光でしたが、寿司やラーメンの美味しさもあって、大いに楽しむことができました。