年3回発売されるJR東日本5日間乗り放題パス「大人の休日倶楽部パス」を初めて使ったのは2012年9月の角館でした。その後は毎年、最近は発売ごとに年に何回も使っています。お得なパスなので、行かなくっちゃ!!、ということなのですが、それだけではありません。
リタイアしたらやりたいこと、のひとつが旅ですが、歳とともに出かけるのが億劫になります。そんなとき、背中を押してくれるのがお得なパスなのです。そうして出かけて、後悔するような旅は一つもなく、楽しく、そして思い出が残ります。
お得感そのものも快感です。ただ、その快感のために、目一杯動き回ってしまうので、疲れます。まあ、動き回れるのもいまのうちですから・・・。今回は、八戸に1泊2日、残り3日は日帰り旅でした。
新幹線や踊り子号に乗る楽しさもあり、しかも行く先々で美味しいものが待っています。八戸では寿司、盛岡はじゃじゃ麺とずんだシェイク、箱根は湯葉丼、信州・上田はあんかけ焼きそばと栗おこわ、熱海は寿司でした。
もちろん観光もあって、八戸では、「ウミネコ繁殖地」で有名な蕪島(かぶしま)で、頂上にある蕪島神社に参拝し、太平洋を一望する葦毛崎展望台の店で、青森3大ソフトクリームの濃厚ソフトをいただき、種差海岸で、海岸線まで広がる天然芝生の緑と、その先の海の青が創り出す独特な景観をしばし楽しみました。
夜はホテルお勧めの寿司屋さんへ。銀座・久兵衛などで13年間修業し、八戸で49年間握り続けている、私と同じ77歳のおやじさんが一人でやっています。これが江戸前寿司だ、と握る度に能書の一言がありました。楽しいおやじさんです。夜中に閉店し、朝3時か4時に起きて、仕入れ、仕込み、そして開店と、かなりの重労働、当然ですが、私には勤まりません。
おやじさんの店は、料理と地酒の小さな店が並ぶ狭い路地がいくつもある飲み屋街にあります。その路地の一つに、吉永小百合さんのJR大人の休日倶楽部CMに使われた「たぬき小路」があり、CMのパネルがありました。キャッチコピーが「大人に なったら、したいこと」、まさに、私の旅は「リタイアしたら、したいこと」なのです。