秋の行楽シーズン、紅葉したコキアを観に国営ひたち海浜公園に行きました。コキアは和名がほうき草、乾燥させてほうきにします。真っ赤に紅葉した、まるまるモフモフの可愛らしい、3万3千本ものコキアが丘一面に広がる様は圧巻です。雨模様が続く日々のなか、せめて曇りの日に、と出かけたのが日曜日、大変な人出でした。でもこれ以上はないという秋晴れに恵まれ、大満足の観光となりました。
公園は公開地だけで東京ディズニーランドの4倍の広さ、入場ゲートからコキアの丘までは1kmほど、帰りに近くを歩いていた初老のご夫婦が、もう足が棒のようだ、と嘆いていました。周遊トレインは長蛇の列、レンタルサイクルは出払っていて歩くしかありません。観光は体力勝負、と改めて思いました。
水戸駅の1つ先の勝田駅からひたちなか海浜鉄道で終点の阿字ヶ浦(あじがうら)駅へ、そこから無料シャトルバスが出ています。途中の那珂湊(なかみなと)駅で下車しておさかな市場に寄って海鮮丼やサザエの浜焼きで腹ごしらえをしました。イイダコが丸ごと入った、ダイナミックなたこ焼きもいただきました。
公園があるひたちなか市はほしいも生産量日本一で、シャトルバスにはほしいも王国の王様家族の可愛いイラストがありました。ほしいも神社もあって、ほしいものが手に入る神社だそうです。ほしいも専門店でおいもジェラートをいただき、事務所のボスへのお土産にほしいもを買いました。後日、温めて食べて美味しかった、と喜ばれています。高級なケーキや果物をいただいているお礼で、大いに不釣り合いなお返しですが、高級レストランでの食事が多い、グルメのボスには、たまに食べる昔ながらの素朴な味もよかったのでしょう。
今年は、春は喜多方のしだれ桜、夏は北海道のラベンダー、そして秋はコキア、すべてがまさに見頃という時に観光することができました。丹精込めて作られた、どこまでも続く草花の群れは見事で圧巻です。自然が作り出す美しさを堪能することができました。