勤務先の事務所から見える新国立競技場、新宿御苑の緑の先で頭を出しています。2年前からの何本ものクレーンが姿を消し、工事用の外枠も撤去されて、いよいよ東京オリンピック、という雰囲気になりました。観戦チケットの抽選があり、応募しましたが、当然ながら落選、750万人もの申込IDの中で当たるわけがありません。しかも、競技を選ばないまま締切り前日となり、妻と2人で申し込んだのが開会式と閉会式、おそらく当選確率最低のチケットだったことでしょう。
「宝くじ、買わなければ当たらない」ということで、とりあえずの申込、ではあったのですが、当選に喜ぶ人をテレビで見ると、ちょっと羨ましい思い。でも、開会式のチケット2枚が当たり60万円です、という声を聞くと、旅行に行った方がいいなぁ、と思ったりもします。いつもの個人旅行で、ヨーロッパ2週間弱を2人で楽しめます。
チケットの抽選に申し込む、との友人に誘発されて、申し込みました。夫婦でお付き合いいただいている、一緒にいて楽しく、気の置けない友人です。価値観が似ているのか、共感することが多く、それだけでも楽しいことなのですが、参考になることも多いのです。今回も彼のまね事のようなものなのですが、真剣度は全く違います。全競技日程をプリントアウトし、競技への興味と当選確率を考えながら申し込む、とのことでした。申込内容が決まったら教えて、と調子よく頼みましたが、当選確率を下げるようなことはしない、と即座に断られました。結果がどうなったのか、来月夫婦4人で食事をするので、そのときに訊いてみます。結果はそれまでのお楽しみです。
夫婦二人での海外旅行も頻繁に出かけていて、それを見て、我々も出かけている、ということもあります。食事や旅行といった、人生を楽しむ術を知っているのです。50年近く前の入社直後から長く一緒に仕事をした仲間で、とても頼りになる、得難い友人です。一緒にいて時間の経つのを忘れてしまう楽しさがある、大切なご夫妻、お互い元気で、いつまでもお付き合いいただきたい。でも、オリンピックのチケット、当たっていたらちょっと悔しい。努力が足りない、と言われそうですが。