Tシャツに続き、台湾の烏龍茶を事務所で販売することとなり、ショッピングサイトをリニューアルしました。2回目なのでソフトの中身を少しは理解した上での構築で、われながらよくできた、と一人自己満足しています。細かいソフトのことで誰もわかってくれないでしょうから自画自賛するしかありません。
台湾の茶園からの直輸入、サイトでの小売で、初めてのことも多く、戸惑いながらも、先週から何とか販売を開始しました。まだ1週間にもなりませんが、早速注文が入っており、そのたびに嬉しい思いをしています。買ってくださる方がいるというのはありがたいことです。自分たちのやっていることが認められたような、そんな気分になります。
初体験の一つは輸入、しかも食品です。農産物なので残留農薬、加工食品なので添加物、ティーバッグ入りなのでその包装材成分、などの安全基準を満たす必要があります。台湾側に検査、証明してもらえばよいのですが、家族経営の小さな茶園で輸出は初めて、日本の検疫を本当に通るのか、どんな落とし穴があるか分かりません。その他の通関手続きは何とかできそうですが、それも未経験だからこその判断かも知れず、結局通関業者に依頼することとしました。通関結果を見ると大きな問題はなかったようで、次回からは自分でやろう、と密かに考えています。荷揚げ業者や通関、検疫、運送業者などとのやりとりが煩雑そうですが、面白そうです。
台湾からの荷物が事務所に届いてから、1ティーバッグの入った小袋のいくつかを箱に詰めて商品に仕上げ、梱包して発送するのですが、そのための箱、そこに貼る食品表示ラベル、梱包材などの手配も初体験です。箱は透明のプラスチックケースと決めて業者に依頼、食品表示ラベルは表示規定を調べて原案を作り消費者庁に相談します。驚いたのは消費者庁の対応です。電話を入れると予想外の懇切丁寧な対応、ラベルを送付しろとか、商品詳細書類を提出しろとか言われると思いきや、最初のこの1本の電話だけで全て確認していただきました。最近のお役所は様変わりしているのでしょうか。なかなか進まない、効率の悪い「お役所仕事」はもう死語になりつつあるのかもしれません。
柔らかいケースなので、段ボールに入れて発送します。宅配便最低料金となる縦・横・奥行合計60cmであれば2ケース入るはずです。探すと、縦が短かったり、横が長かったり、価格が高かったりで時間はかかりましたが、何とかいいサイズを見つけることができました。1個33円の韓国製で、やや強度不足の感もありますが、まあ使える範囲です。緩衝材は少し厚めの再生紙を手配しました。軽い商品なので紙で十分です。
ケースの中に入れる商品説明パンフレットも初挑戦、デザインはデザイナーが使うソフトに入っているひな型を使って写真や文章を入れ、印刷は安いオンデマンド印刷としました。出来上がってみると、デザインは野暮ったく感じるし、印刷は色合いや紙質に不満が残ります。デザインはどこかに相談し、印刷はいきなりではなく色校ステップを入れるべきでした。安さだけではだめだ、と反省しています。でもまあ、これも使える範囲なので使うこととします。
いまの事務所で働き始めてからたくさんの初体験があり、そのたびにスキルアップした気分になっています。この歳でスキルアップしてどうするの、ということもありますが、やってみると結構楽しいのです。