暮し

No.032:よく噛むと痩せる

 体重が3キロほど減りました。率でいうと4.6%減、6月ごろから減り始め、ズボンがかなりゆるくなっています。最も増えたアメリカ生活での体重と比べると13キロ、17%減で、今や20代のころに戻った感があります。まあ、体重だけですが。

 6年以上前から続けているウォーキングで徐々に減ってきた体重もここ1年間はあまり変化しませんでした。それがわずか数カ月で3キロ減、食事のときによく噛むようになってからのことです。よく噛むと痩せる、ということを実感しています。歳の近い4人兄弟で育ち、激しい競争の中、早く食べないとなくなる、と身に着いた早食い、サラリーマン時代は時間に追われての早食い、それを還暦を過ぎてからやっと改善したことになります。

 きっかけは、胃が荒れている、と健康診断で毎年言われるようになったことです。そこで、わたしなりに考えた対策が、「よく噛む」でした。胃の負担も減って良くなるだろう、と。それに、競争もなく、時間もあるいまはゆっくり食べることができるはず、と。しかし、そのような理屈や条件だけでは長年の習慣を変えられなかったかもしれません。大きな力となったのは、「食べることの大切さ」を実体験で感じたことでした。

 1年ほど前から仕事で通っている事務所での体験です。家庭的な雰囲気の個人事務所、お昼はそこで料理してみんなでいただきます。本格的な台湾料理のできる火力の強いガスコンロ、厳選された食材がそこで調理されます。食材にも、調理方法にもこだわり、できた料理を楽しい会話とともにゆっくり味わう、そんな贅沢なお昼です。食事は素早く済ますもの、だったわたしとしてはとても新鮮な体験で、「生きることは食べること」「食べる喜びは生きる喜び」といった感じを受けました。

よく噛むと痩せる
できた料理をデスクでいただく

 次は何を食べるか、使う食材は、いまあるものは、いま旬のものは、いただきものは、と続く真剣な協議、そして当日、料理が始まると事務所中に広がる美味しそうな匂い、いただくときのゆったりとした楽しい時間、そういった体験から「食べることの大切さ」をあらためて感じるのです。食事には1時間弱かけます。早食いだったわたしはさっさと済ませてパソコンに向かっていたのですが、食事に時間をかけることに違和感がなくなったころ、「よく噛む」ことを思いつきました。ここでの体験がそれを思いつかせ、実行させ、続けさせていることは間違いありません。

 当初、筋肉痛なのか顎が痛くなったり、食事時間配分にとまどったりしましたが、いまではすっかり定着し、「よく噛む」ことが当たり前になりつつあります。体重減の実績がそれをさらに後押ししています。定年後に勤め始めた、学ぶべきことが多い個人事務所、これもひとつの大きな成果です。

の記事

No.203:人生の転機となった学校 (2023年12月31日)

 「授業中もぼんやりしていることが多い」とか、「教科書を忘れて来る」、「えんぴつも持たずに登校する」とかを小学校の通信簿連絡欄に書かれていた私ですが、中学に入ってからは少しまともになりました。

No.198:睡眠は改善したものの・・・ (2023年07月31日)

 スマートウォッチによる睡眠の質が「良し」となる「睡眠スコア80以上」の日が続いています。記録し始めた昨年7月から、30日移動平均が75から80の間で上下していましたが、今年6月から80超えで安定し、現在82超えとなっています。ですから免疫力には少々自信があったのですが、7月に帯状疱疹になってしまいました。年金生活者にとって、健康維持は大切なお仕事、お務めのようなものですが、いろいろ努力しても歳には勝てない、ということなのかもしれません。

No.197:帯状疱疹になりました (2023年06月30日)

 痛みが一日中治まらず、夜眠れずに痛み止めを飲みました。原因は帯状疱疹だったのですが、痛み出してから1週間ほど経って首に発疹が出て初めて分かったのです。眠れないほどの痛みは数日でしたが、一日中の痛みは3週間ほど続き、その後も若干の痛みが1週間ほど続きました。

No.193:睡眠スコアその後 (2023年02月28日)

 今月、スマートウォッチの睡眠スコアが63になった日がありました。89~80が「(睡眠の質が)良い」で、79~60は「やや低い」、59~は「低い」なので、「低い」に近いスコアです。気のせいかもしれませんが、スコアが高いと体調が良いし、低いと寝不足感があります。

No.187:睡眠スコア (2022年08月31日)

 睡眠の質が「良い」の睡眠スコア80を越える日が増えました。睡眠スコアはスマートウォッチを着けて寝ることで測定します。今月前半2週間では、80を超えたのが2日、平均74.6でした。それが、後半2週間では80越えが6日あり、平均80.3と、平均で5.7ポイント上がりました。前半2週間は暑さのため昼間のウォーキングをやめており、後半2週間は、ジムマシンでの屋内昼間ウォーキングを始めています。運動量の違いが、睡眠の質の違いになった、ということだと思います。

No.183:帝国ホテル特製フレンチトースト (2022年04月30日)

 京都、横浜、シカゴ、銀座など、「おしゃれ」を連想させる地域が勤務地でした。そして今、内幸町の帝国ホテル東京となり、「高級」という響きが加わりました。おしゃれや高級とは最も縁遠い私が、そんなところで働くなんて、不思議なめぐり合わせです。最近暑くなってきて、半そでTシャツでの出勤、そんな恰好だと帝国ホテルに入れてもらえないわよ、と妻に言われながら出かけます。

No.182:マンションの売却 (2022年03月31日)

 貸していたマンションを売却しました。入院中の長兄が自宅を売ろうとしたのですが、そのうち物事の判断ができなくなり、売るに売れない状況になりました。家が売れたのは長兄が亡くなってからです。そんなことがあって、80歳までには売却しておきたいと考えていました。

No.181:勤務先は帝国ホテル (2022年02月28日)

 事務所のボスが事務所兼自宅を売却して新しいマンションを購入しました。マンション完成まで2年弱あるので、それまでを帝国ホテル東京で過ごすと決め、昨年の12月からホテルに住んでいます。このため、私の勤務先が帝国ホテルとなり、それまで歩いていた自宅から新宿が、自宅から内幸町となりました。

No.175:囲碁三昧の日々 (2021年08月31日)

 「何で(事務所に)来ないの!!」と事務所のボスに責められぎみです。事務所への往きは歩きなので、感染の危険は渋谷スクランブル交差点付近ぐらいですが、帰りは電車なので、小さいとはいえ感染リスクがあります。感染力の強いデルタ株で感染が爆発しており、どこに感染者がいるか分かりません。それに、感染したら自宅療養、という切迫した医療状況なので、避けることができるリスクは避けるべきでしょう。

No.174:月を眺めるひととき (2021年07月31日)

よく出会う80代と思われるお二人、ご夫婦に違いなく、女性は杖代わりのように男性の腕をつかんでゆっくりゆっくり歩いています。お二人に出会うのは夕食後の妻との散歩のとき、我々の10年後を想像してしまいます。どちらかを杖代わりにして散歩しているでしょうか。お二人の歩きはおそらく健康のためでしょう、敬意をもって見つめています。


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