東京の夜の繁華街を歩くと、行き交う若い人たちから元気をもらえる、そんな気がします。今年の夏は若い女性の肌の露出度が高いとのこと、若さが印象に残るのもなおさらなのかもしれません。
今年の5月から、新宿御苑近くの事務所で週2回働いており、涼しくなる夕方に事務所をでて自宅まて歩くことがあります。新宿、原宿、渋谷といった繁華街を通るのですが、そこは若い人たちの世界です。新宿では若い男女の会社員グループが目立ちます。アフター5のお楽しみに向かうのか、仕事が終わってのリラックスした様子で、弾むような会話が聞こえてきます。
原宿ではアニメの世界から飛び出してきたような少年少女に出会います。派手な服装で、華やかな雰囲気があり、隣街の代々木で行き交うアニメ学校の生徒らしき若者の、地味な服装で、寡黙な雰囲気とは対照的です。アニメを作る側と、それを楽しむ側とでは対照的な個性の持ち主のように見えます。隣接した街に異なる個性が集う、モザイク都市東京ならではのことなのでしょう。
渋谷に入ると若いカップルが多くなります。二人の、とても自然で幸せそうな笑顔を見かけると、なにかこちらまで幸せな気分になります。渋谷からは東横線沿いに歩き、住宅街がしだいに増えていきます。人もまばらな田園調布などでは、繁華街が懐かしくなるときもあります。田園調布の高台からの夜景は美しく、静かで落着いてはいるのですが、寂しさだけを強く感じてしまうのです。そんなとき、元気をもらうのは繁華街にかぎる、などと考えてしまいます。
若い人たちとの交流が元気の素、というお年寄りも多いことでしょう。そんな機会はできるだけ逃がさないようにしたいものです。街で行き交うだけで元気をもらえるのですから、交流があれば更なる元気がもらえることでしょう。
田園調布を過ぎると多摩川となり、川風にあたりながら川を渡ると、やがて我が家となります。わたしのこの通勤路、普通の人よりは歩き、時間もかかりますが、楽しさもあり、少しは考えることもあって、幸せなひとときです。