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Mさんのページ −多彩な趣味をもつ友人Mさんのページ−


自由研究 No.321-340


目次

No.339:ツバメの子育て  No.338:赤外線撮影  No.337:我が家の地下構造  No.336:ムクドリ  No.335:3D撮影機材  No.334:ウォーキング 5月  No.333:3D写真  No.332:ウォーキング 4月  No.331:三毳山のカタクリ  No.330:谷中湖の異変  No.329:地震の爪痕  No.327:ウォーキング 3月  No.328:太陽黒点  No.326:ディスカバリー  No.325:明けの明星  No.324:ウォーキング 2月  No.323:星空撮影と職務質問  No.322:モズ  No.321:ワカサギ釣り

ツバメの子育て

 電線にツバメの雛が3羽とまっている。まだ巣立ちしたばかりなのだろう、親ツバメがしきりに虫をくわえて来て与えている。見ていると、親は空中で羽ばたきながら虫を口移しで渡そうとするのだが雛も羽をばたつかせて暴れるので時々失敗して落としてしまう。
 親ツバメは雛たちに与える分と自分が食べる分の虫を捕獲しなくてはならない。ツバメの世界も子育ては大変なようだ。

ツバメの子育て 空中で給餌するツバメ<写真を拡大> ツバメの子育て 空中で給餌するツバメ<写真を拡大>

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赤外線撮影

 一見雪景色のようでもあるが赤外線で見た初夏の風景である。
 赤外領域で星空を撮影する目的で改造したD40に赤外フィルター(Fuji Film IR96:960nm以上の波長を透過)を装着して撮影した写真だ。可視光は完全にカットされているため肉眼で見たような色は付かない。
 植物の葉、特に若葉は熱に弱いため太陽光の赤外線をより多く反射して身を守っている。従ってこの時期に赤外線で撮影すると、萌えるような若葉、という表現がそのまま当てはまるようなイメージの写真が撮れる。もし赤外線が見える動物がいたらこのような世界を見ているかもしれない。

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我が家の地下構造

 隣接する土地に深さ30mほどの井戸を掘った。その際に出てきた土を順番に透明のプラスチックの筒に詰めて地層のサンプルを作った。いわゆるボーリングコアである。
 表層の黒土が約2m、その下に関東ロームと砂礫の層が幾重にも重なっている。砂礫は層によって粒の大きさや色が違う。長い間に何回も洪水が起きたり、川の流れが変わったことが想像できる。
 市の学芸員さんに聞くと、表層の黒土は、枯れた植物などが2万年ほど掛かって堆積したもので、その地層から縄文土器が出て来るそうだ。関東ローム層は、1万年から40万年前の間に日光連山をはじめ関東平野の周囲の火山が何回も噴火し、その時に噴出した灰が降り積もってできた。
 これらの地層は下に行くほど年代が古い。ということは30m下の砂礫の層は何年前にできたのだろう。
 3月の大地震以来テレビなどで日本列島の地下構造がたびたび紹介され、興味をひかれるようになった。
 ボーリングコアを見ていると我が家の下はどうなっているのか、次々と疑問が湧いてくる。

我が家の地下構造 地層サンプル<写真を拡大>

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ムクドリ

 橋の欄干でムクドリの幼鳥を見つけた。まだ警戒心も少なく近づいても逃げようとしない。
 ムクドリは全国各地に留鳥として生息する身近な野鳥だ。最近は都市部にも街路樹などをねぐらに大群が棲みつき鳴き声や糞の害が問題になったりする。我が家の周辺でも時たま黒い雲が巻き上がるように飛ぶ集団を見ることがある。

ムクドリ ムクドリの幼鳥 (2011/06/03撮影)<写真を拡大>

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3D撮影機材

 3D写真を撮るためにはいろいろと専用の機材が必要となる。カメラショップを回ったがなかなか目的にかなったものが見つからずいくつか自作した。

・マウント:被写体までの距離によって2台のカメラの間隔を最大80cmまで調節できるマウントをアルミ材で作成した。また撮影の機動性をあげるため小型のショルダーマウントも自作した。
・リモコン:動いている被写体を撮影する場合、2台のカメラのシャッターを正確に同期させる必要がある。MOS-FETリレーを使った駆動回路を設計し、Nikon RM-L1に組み込んでこの機能を実現した。
・合成処理:フリーソフト3D Photo Makerなどを使えば普通に撮った左右の画像を自動で3Dに合成してくれる。しかし実際に使ってみるとサイズ合わせや色再現などに難点があるため、光学フィルターを使い、Photoshop で合成処理することにした。
・光学フィルター:何種類か手に入れ色の再現性の比較検討を行った。その結果FUJIFILM の SC5(Red) とSP5(Cyan) が最も良かった。レンズに装着するためのホルダーは自作した。

 昔から赤青メガネ方式の3D写真はよく見てきたが全てモノクロであった。この方式ではカラーはできないと思っていた。しかし、実際にやってみるとフィルターの選び方や画像処理によってかなり自然に近い色が再現できることが分った。どこまで改善できるか、3Dだけに“奥が深い”面白さがある。

3D撮影機材 自作した撮影機材<写真を拡大> 3D撮影機材 国道50号線<写真を拡大> 3D撮影機材 整備中のジャンボ機<写真を拡大> 3D撮影機材 整備中のジャンボ機<写真を拡大>

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ウォーキング 5月

 田んぼのあぜ道にさまざまな色のジャーマンアイリスが咲き乱れている。農家の皆さんがボランティアで植え付けたジャーマンアイリスだ。ウォーキングをする人たちの目を和ませてくれる。(累計4509km)

ウォーキング 5月 あぜ道に咲いたジャーマンアイリス<写真を拡大>

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3D写真

 最近3D映画がブームになり、専用のテレビなども各社から発売されている。電気屋さんの店先でよく3D映画のデモを見るが大画面で見る3Dはさすがに迫力がある。

 普段使っているデジカメで3D写真が撮れないものかといろいろ検討してみると、パソコンや普通のテレビで見るのであれば赤と青のメガネを使う方法が最も簡単で手軽なようだ。2台のカメラを並べて、もしくは1台のカメラを横に平行移動して左目用と右目用の写真を2枚撮影、画像処理ソフトで赤青のフィルター処理をしながら1枚に合成すればよい。

 しかし実際に3D写真を作ってみると結構難しく、いろいろとノウハウがありそうだ。

 そのひとつに撮影する時の視差、いわゆるレンズの光軸の間隔がある。人間の目の瞳孔間隔(約6cm)に合わせると狭すぎて遠景の場合3D感が出ない。かといって広く取りすぎるとこぢんまりとしたジオラマを見ているような写真になってしまう。何回かトライしてみると被写体までの距離との比をおよそ1/200、たとえば100m先であれば50cmくらいの視差にして撮影すると違和感がなく自然に見えることが分った。

 また動いている被写体の場合、当然のことだがシャッターにタイムラグがあると画像が一致しない。2台のカメラのシャッターを同時に切るためのリモコンを自作した。

 あちこち出かけて風景写真を撮ってきては3Dに合成して見ている。撮影テクニックや合成処理の改善で3D感もさらに向上できそうだ。デジタル写真の楽しさが広がった。

注:写真は右目が青、左目が赤のメガネをかけてご覧ください。

3D写真 公園の桜<写真を拡大>
3D写真 丸の内界隈<写真を拡大>
3D写真 スカイツリー<写真を拡大>

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ウォーキング 4月

 急に暖かくなったせいか桜をはじめ周りの植物が一斉に開花した。どこに行っても百花繚乱、道端のスイセンも競うように咲き誇っている。(累計4480km)

ウォーキング 4月 道端のスイセン<写真を拡大>

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三毳山のカタクリ

 三毳山のカタクリが見ごろを迎えた。山の斜面が紫色に染まるほど見事に咲いている。うつむき加減に開いた花は何とも愛らしい。

 カタクリは、ユリ科に属する多年草だ。昔は、鱗茎(球根)から抽出したデンプンを片栗粉として調理に用いていた。また、種子にはアリが好む物質が付いていてアリに運んでもらうことによって勢力範囲を広げて行く。スミレなども同じようにアリの働きを借りている。

 三毳山は我が家から近いので毎年見に行くが年々数が増えている。地元の皆さんの苦労もあるが、その下でアリも協力していたとは…、自然界の不思議さを感じる。

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谷中湖の異変

 ワカサギ釣りで連日通った渡良瀬遊水地の谷中湖が地震でどうなったか心配になり見に行った。そこには目を疑うような光景が広がっていた。

 岸にはおびただしい数のハクレンの死骸が横たわり、水面にもかなりの数が浮いている。片付けに来ていた漁協の人に聞くと、時たま何匹か浮くことはあるがこれほど大量に死んだのは今まで見たことがないとのことだった。

 湖岸や水面を見回すと死んだのはハクレンだけである。鯉や鮒をはじめワカサギ、モロコなどここに生息する他の魚の死骸は全く見当たらない。

 webで調べるとこのような大量死はこれまで国内各地で何回か発生している。利根川水系でも昨年の夏に起き、水質などを検査したが特に異常は無く、猛暑による酸欠が原因だろうと報告されている。

 谷中湖は、水草の繁茂を防ぐために毎年2月末に水門を開いて水を放流してしまい、湖底の干し上げを行う。そして梅雨の頃に再び満水になる。生息する魚たちはそれまでわずかに残る深みに集まる。そこを地震が襲った。ハクレンは臆病でわずかな物音や振動などに驚いて跳ねる。一匹が跳ねるとそれに驚いて次々と跳ね上がる。狭い水域でパニックになって暴れ回り、その結果急激な酸欠に陥ったことが考えられる。しかし、なぜハクレンだけ死んだのだろう。あまりにも大きい体のため他の魚たちに比べ酸素の消費量が多いからなのか、謎は残る。

 あの地震から1ヶ月近く経ち再び訪れてみると、湖はすっかりきれいになり、何人もの釣り人が糸を垂れていた。

谷中湖の異変 何かに驚いてジャンプするハクレン(2010年3月撮影)<写真を拡大> 谷中湖の異変 岸に打ち上げられたハクレンの死骸(2011年3月31日撮影)<写真を拡大> 谷中湖の異変 片付け作業をする漁協の皆さん(2011年3月31日撮影)<写真を拡大>

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地震の爪痕

 3月11日の地震で近くの岩船山の岩場が大崩落した。尾根は大きくV字型にえぐられ、地震の揺れの激しさを物語っている。この尾根はハイキング路になっていて何度か歩いたことがある。下には石切り場があって昔は岩舟石の名で石垣や家屋の土台用の石を切り出していた。もしあの時働いている人がいたら、と思うとゾッとする。

 このたびの東北地方太平洋沖地震で被災された皆様には心よりお見舞いを申し上げると共に一刻も早い復旧をお祈りいたします。

地震の爪痕 崩落した岩船山<写真を拡大>

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ウォーキング 3月

 堤に菜の花が咲き出した。例年ならたくさんのお年寄りや子供連れの家族が花芽を摘みに来るのだが今年は殆ど見かけない。地震による原発の放射能もれが影響しているのだろうか。ウォーキング中の身体への影響も心配だ。(累計4389km)

 『被災された皆様には心よりお見舞いを申し上げます。』

ウォーキング 3月 堤に咲いた菜の花<写真を拡大>

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太陽黒点

 久々に太陽を望遠鏡で観測したら表面に黒点が出ていた。地球の何倍もありそうな大きな黒点が数個、太陽活動が活発になってきたようだ。

 太陽活動はほぼ11年の周期で変化している。直近では2001年がピークだったのでそろそろ活発になる時期だ。黒点のまわりでは強烈な爆発が起きていて、高速のプラズマ粒子、いわゆる太陽風を吹き出している。この太陽風が地球の磁場に捉えられ、大気の原子と衝突して発光するのがオーロラだ。太陽風が強いと赤いオーロラが現れるそうだ。また、穀物の収穫高も太陽活動と密接な関係があり、それが世界景気にも影響しているという説がある。

 この黒点が今後どう変化するか、しばらく観測を続けてみよう。

写真データ:2011/3/13am11:30撮影,NikonD90,Sigma500mm,1.4Telecon,BaaderND-5filter,ISO800,1/4000,PhotoshopEL8

太陽黒点 活発になった太陽活動<写真を拡大>

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ディスカバリー

 ディスカバリーが最後のミッションを終わり、国際宇宙ステーション(ISS)を離れて帰途についた。ディスカバリーはこれを最後に引退することになっている。JAXAのホームページで方角と時刻を調べ、近くの堤の上で待っていると、ディスカバリーの後を追いかけるようにISSが飛んで来た。引退するディスカバリーとの別れを惜しんでいるようにも見えた。

 残りのスペースシャトル、アトランティスとエンディバーも今年中に引退してしまう。スペースシャトルは1981年の初飛行以来総計134回の発射が行われている。発射のニュースが流れるたびに今度は何を宇宙に運ぶのかなと興味を持って見守ってきた。私たちの夢も運んでくれ、宇宙を身近に感じるようになった。

 今ISSには日本の物資補給船“こうのとり”がドッキングしている。宇宙開発にも世代交代の時期が来たのかもしれない。

写真データ:2011/3/9 18:30小山市にて撮影,NikonD90,Fisheye10.5mm,ISO400,VixenGP2,PhotoshopEL8

ディスカバリー 北斗七星を横切る国際宇宙ステーションとディスカバリー<写真を拡大>

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明けの明星

 北茨城の平潟の海岸で星空を撮っていた夜は、警官の職務質問にあったり雲がかかったりで何度も撮りなおしているうちに午前5時を回ってしまい、気が付くと白みだした東の空には明けの明星が輝いていた。

 この時期、金星は太陽の西側に回って明けの明星となり、マイナス4等星、昼間でも見えるほど明るい。目を凝らして良く見ないと気が付かないが、海の上に金星の光が反射してきらきらとした帯となり沖まで伸びている。太陽や月が出没する時に海面に反射してできる光の帯はよく見るが金星では初めてだ。

 暗い海に幻想的な光景をかもし出している。

撮影データ:2011/02/10 am5:30,NikonD90,Fisheye10.5mm,ISO1600,45sec,PhotoshopEL8
参考:No.128「金星」

 

明けの明星 海面に映った金星の光(矢印)<写真を拡大>

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ウォーキング 2月

 いつも見慣れている日光連山だが、ここ数日晴天が続き、稜線がひときわきれいに見える。この冬は雪も多いようだ。(累計4273km)

ウォーキング 2月 日光の山並み<写真を拡大>

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星空撮影と職務質問

 2月9日、アンコウ鍋でも食べに行こうかと北茨城の平潟に家内と車で出かけた。朝降っていた雪もあがり午後から快晴、夜は満天の星空となった。午前0時を回った頃に家内を民宿に残して撮影機材を担いで近くの海岸に出た。対岸の小名浜の街明りが美しい。さっそく撮影の準備にとりかかった。

 撮影を始めて間もなくのことである。海岸通りを走って来たパトカーが近くに止まった。警官が2人降りて来てライトでこちらを照らしながら、

こんな所で何をしているのか、
どこから来たのか、
……、

 どうもフード付のダウンジャケットを着て暗い海岸でごそごそとやっていたので不審者と思われたようだ。星空を撮影していることや泊まっている民宿の名前などいろいろと説明して何とか理解してもらった。

 ライトで照らされそれまで撮った写真は全てNG、緊張のあまり舌鼓を打ったアンコウ鍋や海鮮料理の余韻はどこかにすっかり消えてしまった。

 ちょうどその日、2月10日に隣のいわき市で目黒の殺人事件の容疑者が逮捕されたことを新聞で読んだ。特別警戒中だったのかもしれない。今思い出すと滑稽だが、警官からいろいろと聞かれて思わず口ごもったり、あの時は内心穏やかでなかった。

 この一枚の写真には自分にしか分らない苦い思い出も写っている。

撮影データ:2011/02/10 am4:40〜,NikonD90,Fisheye10.5mm,ISO1000,露出120秒20枚をPhotoshopEL8にて比較明合成

星空撮影と職務質問 北茨城で見た星のロンド<写真を拡大>

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モズ

 梅の枝を剪定するためここ数日畑に通っている。枝を切っていると一羽のモズがどこからともなく飛んで来て近くの枝にとまり、しきりに何かを探すようにきょろきょろと下の地面を見回している。どうも剪定しながら歩き回って根元の落ち葉を踏み散らかすのでその時に落ち葉の下から出て来る虫を探しているようだ。見ているとこちらの動きを見計らって根元に降り立ち、虫をくわえてまた枝に飛び上がる。人に慣れているのか近づいても逃げようとしない。よく田畑で土を起こしている耕運機の後をカラスが付いて回るのを見かけるがそれに似ている。

 野鳥たちも生きるために様々なことを学習するがこのモズはどこで覚えたのだろう。

ウォーキング 9月 今日も飛んで来たモズ<写真を拡大>

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ワカサギ釣り

 渡良瀬遊水地の谷中湖のワカサギ釣りが最盛期を迎え、連日たくさんの釣り人でにぎわっている。今年は魚影が濃く、ベテランになると一日で400〜500匹も釣る。いつもの釣り仲間と週2〜3回通っているが、いいポイントは日の出前には埋まってしまい、日が高くなってからでは端の方にしか入れない。でも最近は釣りのコツを覚えたせいか日没までいると平均的に100匹前後は釣れる。

 数十匹だった頃は家内がテンプラにしてくれたが連日大量のワカサギを持ち帰るので最近は自分で料理するハメになった。仲間も皆同じ境遇のようだ。釣りながら自慢の調理方法をいろいろと紹介し合ったりする。力作を持参して振る舞ってくれる仲間もいる。

 今日はポイントが良かったようで300匹を超えた。塩水に浸してから一晩干して翌朝素焼きにした。さらに半日ほど天日干しにして半分はそのまま冷蔵庫に保存、残りは醤油やみりんなどで煮て甘露煮を作った。この甘露煮は家内に合格点をもらっている。素焼きのワカサギは再度火で軽くあぶるといい酒の肴になる。飲みながらポリポリといくらでも食べてしまう。

 釣った獲物を自分で料理する。これも釣りの楽しみのひとつだ。

ウォーキング 9月 男の家庭料理<写真を拡大>

2011年1月- M

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