Mさんのページ −多彩な趣味をもつ友人Mさんのページ−自由研究 No.281-300 |
目次No.300:ペルーペリカン No.299:ブタ鼻フィルター No.298:いさり火 No.297:皆既日食2010(プロミネンス) No.296:ウォーキング 8月 No.295:皆既日食2010 (コロナ) No.294:皆既日食 2010 (周囲の変化) No.293:皆既日食2010 No.292:カワラヒワ No.291:ウォーキング 7月 No.290:ムクドリ No.289:ホオジロ No.288:ウォーキング 6月 No.287:ヒバリ No.286:オオヨシキリ No.285:モズ No.284:キジ No.283:ウォーキング 5月 No.282:コゲラ No.281:シジュウカラ |
ペルーペリカンリマの海岸で野生のペリカンを見た。ペルーペリカンだ。海流の関係で餌となる魚が豊富なのだろう。海岸の岩や停泊している漁船の上に群れをなしてとまっている。海面にもたくさん浮かび、次々と水中に頭を突っ込んでバシャバシャと魚をとっている。 海水と一緒に獲物を嘴の下の袋に取り込み、水だけを吐き出す。野鳥は様々な方法で餌をとるがこのような漁をするのはペリカンだけだろう。見ていて面白い。 |
ブタ鼻フィルター星空撮影で最も難しいのはピント合わせである。単純に無限大にすればいいのだがこれが結構難しい。マグニファイヤーなどを使って慎重に合わせても満足のいく写真はなかなか撮れない。特に老眼鏡をかけているためなおさらである。 星空観測ツアーに参加したとき、同行したあるカメラマンからいい方法を教えていただいた。黒いプラスチックの板に丸い穴を二つ開けたフィルターを使う方法である。名付けてブタ鼻フィルター。 このフィルターをレンズに取り付けてファインダーを覗くと、ピントが合っていないときは星の像が二つ並んで見える。フォーカスリングを回して二つの像が一点に合うようにすればよい。 レンズを明るい星に向けてこの方法で合わせ、フォーカスリングをテープで固定してしまう。 ピント合わせにはいろいろなテクニックがあるが300mm以上の長焦点のレンズの場合この方法がいちばん手軽で精度がいいようだ。 写真は木星を使ってピント合わせを行った例である。 |
いさり火家内と函館を旅行した。函館は3年ぶりだ。 津軽海峡ではイカ釣り漁が最盛期を迎え、函館の沖合にはいさり火が幻想的に浮かび上がっている。イカ漁が終わる来年の1月ころまで海峡はいさり火の光で彩られるそうだ。 市内の魚市場で食べたイカ刺しはさすがに新鮮だった。盛り付けられても足はもぞもぞと動き、皿に吸盤が吸い付いて離れない。産地ならではの美味い料理を堪能した。 函館山の風はさわやか、猛暑を忘れさせるいい旅ができた。 |
皆既日食2010(プロミネンス)太陽のギラギラと光輝く部分が光球、その周囲を彩層と呼ばれる薄いガスの層が取り囲んでいる。彩層の厚さは2000kmから3000km、その外側の空間にコロナが広がっている。 プロミネンスは、彩層の水素プラズマが磁力線に沿って竜巻のように巻き上がる現象だ。その高さは数万km、ときには数十万kmにも達する。普段は、光球が明る過ぎるため特殊なフィルターを使わないと観測できない。しかし、皆既日食の時には肉眼で見えるようになる。 ダイヤモンドがスーッと消えて皆既になった瞬間、コロナが後光の様に差し、黒い月の影から赤いプロミネンスの炎が燃え上がる。 神の存在を感じさせるような、すばらしい光景だ。 ・撮影機材:NikonD90,Sigma500mm,x1.4TeleCon,赤道義VixenGP-2
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ウォーキング 8月陽気のせいだろうか、今年はどこに行ってもサルスベリがきれいに咲いている。いつも通る道のサルスベリも満開だ。風に揺れる花は暑さを忘れさせてくれる。(累計3669km) |
皆既日食2010 (コロナ)太陽が完全に月に隠され皆既になると太陽の周囲にはコロナが現れる。コロナは太陽の表面から遠ざかるにつれてその輝度が急激に暗くなる。一般のデジカメでは、イメージセンサーのダイナミックレンジが狭く、肉眼で見たようなコロナの細部構造をとらえることは極めて難しい。 天文の専門誌などには、露出を変えながら撮影した複数のコマを使うR-USMと呼ばれる画像処理の方法が紹介されている。ただ、短い時間にカメラの設定を素早く変えながら何枚も撮影しなくてはならないため、まだ一度も成功していない。 一昨年は、事前にリハーサルをして行ったが皆既の時の暗闇を想定していなかったため、手元がよく見えず、カメラの操作がパニックになってみごとに失敗した。昨年は準備万端で臨んだのだが分厚い曇で覆われ、太陽が全く見えなかった。 今回のイースター島は幸い天候にも恵まれ、皆既の時間も4分35秒と比較的長かったので露出を変えながら50枚ほど撮影するこができた。 その中の4コマを使ってR-USM法で画像処理を試みた。 試行錯誤の結果、太陽の表面から宇宙空間に流れ出すコロナの美しい姿が浮かびあがった。 ・撮影機材:NikonD90,Sigma500mm,x1.4TeleCon,赤道義VixenGP2
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皆既日食 2010 (周囲の変化)皆既日食の時に周囲の明るさがどう変化して行くか、その様子を捉えてみた。 太陽が欠けるにつれ周囲が暗くなるが、目が順応するため、70%くらいまではあまり明るさの変化は感じない。ただ、観測地の近くの農家で飼われているニワトリ?は、変化を敏感に感じ取ったのか、しきりに鳴いている。昨年の中国では池の魚が跳ねるのを見た。 90%を超えると、まだ太陽はまぶしく直視できないが、風がひんやりしてきた。 やがて、スーッと暗くなり、ダイヤモンドリングが数秒間、そして黒い太陽の周りにコロナが現れる。暗くなった空には水星や金星などの星も見える。水平線近くの空は、ぐるっと360度たそがれどきのように明るい。 不思議な光景だ。 皆既日食は人間が宇宙に行く時代になっても神秘的な、そして感動的な天体ショーだ。 昔、日食が予測できなかった頃、何の前ぶれもなく太陽が欠け、真っ暗闇になったときは大変な騒ぎになったにちがいない。天の磐戸の神話も日食だったという説がある。そんな昔の人たちのことに想像をめぐらすのも楽しい。 撮影機材:NikonD80/10.5mmFisheye,D90/700mm,S700
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皆既日食2010南太平洋にポツンと浮かぶ、周囲わずか58kmのイースター島。この島には約900体ものモアイがたたずみ、空を見上げている。神秘に満ちあふれたこの島に皆既日食の観測で訪れた。 前夜の風雨も綺麗に晴れ渡り絶好の観測日和になった。ハンガロア村の広場に観測機材を設置して日食を待つ。 12時40分34秒、太陽の西側から欠け始め、しだいに暗くなる。14時8分31秒、太陽は完全に隠れ、ほぼ真っ暗闇。コロナが黒い太陽の周囲に浮かびあがった。その瞬間あちこちで大歓声があがる。地元の人たちは太鼓をたたいてお祭りのような騒ぎだ。モアイたちもこの瞬間を何百年も待っていたにちがいない。 この感動は生涯忘れないだろう。最高の天体ショーであった。 ・撮影機材:NikonD90,Sigma500mm,x1.4TeleCon,赤道儀VixenGP-2
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カワラヒワ麦刈りの終わった畑の上をカワラヒワが飛び交っている。 スズメ目アトリ科、名前の由来は河原にいるヒワからきているが、田畑や樹木の多い市街地の公園などでもよく見かける。胸から腹にかけての緑褐色と翼の黄色が鮮やか、綺麗な野鳥だ。 |
ウォーキング 7月河川敷に何本かネムノキが自生している。毎年梅雨明け間近のムシムシする時期に淡いピンクの花を咲かせる。パッと開いた小さなスターマイン、流れる汗に一服の清涼剤だ。(累計3556km)
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ムクドリ橋の欄干でムクドリが並んで羽を休めている。橋桁のすき間に巣でもあるのか橋の下から次々と飛び上がって来る。 ムクドリは全国各地に留鳥として生息、繁殖期は3月から7月で1〜2回産卵する。秋冬には、ねぐらで何千羽という大群になるそうだ。我が家の周辺でも時たま黒い雲が巻き上がるように集団で飛ぶ姿を見ることがある。 |
ホオジロ藪の中からチョッピー、チュルル、ピピロピー、と軽やかな澄んだ鳴き声が聞こえてくる。ホオジロの雄だ。 羽の色が茶褐色でスズメとよく似ているが、尾羽が長くひと回り大きい。巣は草むらの低い位置に枯れ草などで作る。抱卵は雌が行い、雄は巣の周りの縄張りを主張するように盛んにさえずる。その調子がさまざまに聞きなしされているのでおもしろい。 一筆啓上仕り候(イッピツケイジョウツカマツリソーロー) かつては、鳴き声を楽しむ飼い鳥として珍重されていた。千葉県の県鳥に指定されている。 |
ウォーキング 6月堤のポピーがウォーキングする人たちの目を楽しませてくれる。地元のボランティアの皆さんによって植えられたポピーだ。種がこぼれ年々数が増えている。そのうち堤一面を覆うようになるだろう。(累計 3458km) |
ヒバリ上空でしばらく羽ばたきながらピーチクさえずっていていたヒバリが草むらに降り立った。頭の冠羽を立てて首を伸ばし、しきりに辺りを見回している。 ヒバリは地上の草陰に枯れ草などを使って巣を作る。親は、ひなが襲われそうになると、傷を負っているような動きをしながら敵を巣から遠ざけるように誘導する擬傷の動作を見せたりする。また、非常に警戒心が強く、必ず巣から離れた場所に降り、巣まで回り道をして歩いて行くともいわれている。 このヒバリも周囲に注意を払うようにしながら草むらの中に姿をくらました。 |
オオヨシキリこの時期河川敷を歩いているとオオヨシキリの大合唱が聞こえてくる。ヨシ原のあちこちで、ギョギョシ、ギョギョシ、ギョギョシ、… オオヨシキリはスズメ目のウグイス科である。しかし、その鳴き声はお世辞にも美声とは言えない。最初はカエルでも鳴いているのかなと思っていた。野鳥の会で活躍しているQGさんが、それがオオヨシキリであることを教えてくれた。 ツンと伸びた枝の先などに上手にとまり、縄張りを主張するようにさえずる。警戒心が強く、近づくとすぐに逃げてしまう。望遠レンズをかついでヨシ原に分け入り、30〜40分ほどねばってやっと撮ることができた。 橙赤色の口の中を見せるようにくちばしを大きく開いて元気よくさえずっている。 |
モズ河川敷のヨシ原でモズが枝に刺したなにか黒いものをしきりにつついている。望遠レンズを通して見るとノネズミのようだ。 モズは、身体は小さいが肉食の猛禽類で、タカのようにかぎ状に曲がった鋭いくちばしを持ち、カエルやバッタ、トカゲ、時には小型の哺乳類まで捕える。それらの獲物を木の枝に刺しておく、いわゆる早贄(はやにえ)の習性はよく知られている。枝に刺されてそのまま日干しになってしまったトカゲなどを我が家の周りでも見つけることがある。 しばらく観察しているとこのモズは、引きちぎった肉片をくわえてどこかに飛んで行き、再び戻って来る。近くに巣があり、子育て中なのだろう。 |
キジ雑木林の中でひょっこりキジと出くわした。車を運転している時などに見かけることがあるがこんなに近くで見たのは初めてだ。背中から尾羽にかけての模様が美しい。赤い顔にきょとんとした目がなんともユーモラスだ。 キジは日本の国鳥に選定され、桃太郎をはじめ多くの民話や伝説などに登場してきた。だが悲しいことに、肉が美味なため、狩猟を目的に人工増殖されて放鳥されたりしている。国鳥を狩猟の対象にしている国は他にないそうだ。クジラではないが、そのうち保護団体からクレームが付くのではないかと心配したりもする。 このキジ、そんなこと関係ないような顔をして悠々と藪の中に消えた。 |
ウォーキング 5月田植えもすっかり終わり、水が張られた田んぼは一面鏡のようだ。水面を渡る風が心地よい。高原の湖のほとりでも散策しているような気分になる。(累計3326km) |
コゲラ近くの雑木林でコゲラを見つけた。木の幹をちょんちょんと昇りながら樹皮をしきりにつついている。中に潜む虫を探しているのだろう。 コゲラはキツツキの仲間で主に山地や平地の森林に生息し、ギーギーと木製のドアがきしむような鳴き声と背中の白いまだら模様が特徴だ。よく枯れ木をくちばしでココココとドラミングする。最近は、市内の緑地化が進み、住宅地や公園でも見かけるようになった。我が家でも独特の鳴き声とドラミングの音を聞くことがある。 |
シジュウカラ堤の上を歩いていると、ツピィ、ツピィ、と鳴き声が聞こえてくる。シジュウカラだ。繁殖期になったのか何羽もヨシ原の中を飛び回っている。 シジュウカラは、樹木の洞や石垣の穴などに巣を作るが、人が作った巣箱にもよく入る。子供のころ、学校の工作で巣箱を作り、校庭の木に掛けた記憶がある。スズメなどと同じように身近な野鳥だ。 |
2010年5月- M |
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