あらかじめ位置情報をwebで調べておき地上の風景や背景となる星座との位置関係を考えながらカメラのアングルを決めて現れるのを待つ。
ヨーロッパ上空から日本までわずか30数分で来てしまう。
国際宇宙ステーションの大きさは太陽電池パネルを含めるとサッカーコートほどもあり、条件にもよるが1等星くらいの明るさで見える。
軌道の高さは約400Km、90分ほどで地球を1周する。地球の自転と撮影者の位置の関係で出現する時刻と方向が都度異なり、
同じ構図の写真が撮れるチャンスは極めて少ない。しかも、毎秒7Kmの高速で移動するためシャッターは1回の出現で1回、
急いでカメラのアングルを変えても2回が限度である。
何枚も撮った中から自分の気に入ったものを選択するといったことはカメラを何台か使わない限りできない。
この写真撮影の面白いところである。
国際宇宙ステーションには現在2名のクルーが搭乗している。
2004年12月24日にはロシアのバイコヌール基地から打ち上げられたプログレス補給船でクルーに食料とクリスマスプレゼントが
届けられたとのニュースが報じられた。日本の実験棟「きぼう」もスペースシャトルでの打ち上げを待っている。
今年は宇宙のことがトップニュースになって欲しい。
【参考】
・国際宇宙ステーションの現在位置は、
http://kibo.tksc.nasda.go.jp/tracking/index.html
・写真撮影データ 撮影日時:2003年12月13日 17:38 カメラ:Nikon COOL PIX885
F 2.8 シャッター開放8 sec. ASA400相当
写真処理:撮影後ガンマ特性と黒レベルを補正
コメント:背景は宵の明星と山羊座、富士山は撮影時には肉眼では全く見えなかったが撮影後の処理で夜景の中に浮かび上がった。
この写真は2004年5月、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の科学技術週間で優秀作品に選出され展示された。
下記URLにも掲載されている。
http://iss.sfo.jaxa.jp/iss/map/photo/2003/20031213.jpg
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