暮し

No.174:月を眺めるひととき

   よく出会う80代と思われるお二人、ご夫婦に違いなく、女性は杖代わりのように男性の腕をつかんでゆっくりゆっくり歩いています。お二人に出会うのは夕食後の妻との散歩のとき、我々の10年後を想像してしまいます。どちらかを杖代わりにして散歩しているでしょうか。お二人の歩きはおそらく健康のためでしょう、敬意をもって見つめています。

   初めてお二人に気付いたのは妻から言われてです。それまでもよく出会っていたとのことでした。小さいころから周りのことに気付かないことが多く、これでよくここまで無事やってこれた、と思うときがあります。

   散歩途中の小さな広場にいくつかの綺麗な石が並んでいるのを見つけたのも妻でした。近寄ってみると、両手で持てるぐらいの石に、可愛いクマモンやアマビエなどが描いてあります。楽しい絵柄で、何日か後には全て無くなっていました。街の何カ所かに置かれていたようで、後日、地域のタウンニュースが取り上げ、誰が何のために、の情報提供を呼び掛けていますが、いまだに謎のままのようです。

   橋のたもとに植えられた瓢箪も妻が興味を持ち、子供のこぶしぐらいの大きさだったころから、20~30センチの大きさになるまでの成長を見守りました。月も眺めるようになりました。いづれも、私一人であれば興味を持つことはなかったでしょう。

   毎日ほぼ同時刻に散歩するので、月の位置が変わり、今日はどこだ、と捜すときもあります。剣のように鋭い三日月、お盆のように丸い満月、毎月繰り返される月の満ち欠けで、時の流れを感じています。


ベランダから眺める満月(6月24日撮影)<写真へのクリックで拡大できます>

   月は部屋からも眺めるようになりました。低い軌道を通る夏は見やすく、街の夜景と一体化してとても美しく、癒されます。小林一茶が「名月を とってくれろと 泣く子かな」と詠んだように、優しい月の姿は、子供から大人まで、時代を越えて人々の心を魅了しています。コロナ禍が厳しさを増す中でも、静かに月を眺めることができるひとときがあります。感染することなく、元気だからこそでしょう。健康はもちろんのこと、あらゆることに感謝、感謝です。

の記事

No.203:人生の転機となった学校 (2023年12月31日)

 「授業中もぼんやりしていることが多い」とか、「教科書を忘れて来る」、「えんぴつも持たずに登校する」とかを小学校の通信簿連絡欄に書かれていた私ですが、中学に入ってからは少しまともになりました。

No.198:睡眠は改善したものの・・・ (2023年07月31日)

 スマートウォッチによる睡眠の質が「良し」となる「睡眠スコア80以上」の日が続いています。記録し始めた昨年7月から、30日移動平均が75から80の間で上下していましたが、今年6月から80超えで安定し、現在82超えとなっています。ですから免疫力には少々自信があったのですが、7月に帯状疱疹になってしまいました。年金生活者にとって、健康維持は大切なお仕事、お務めのようなものですが、いろいろ努力しても歳には勝てない、ということなのかもしれません。

No.197:帯状疱疹になりました (2023年06月30日)

 痛みが一日中治まらず、夜眠れずに痛み止めを飲みました。原因は帯状疱疹だったのですが、痛み出してから1週間ほど経って首に発疹が出て初めて分かったのです。眠れないほどの痛みは数日でしたが、一日中の痛みは3週間ほど続き、その後も若干の痛みが1週間ほど続きました。

No.193:睡眠スコアその後 (2023年02月28日)

 今月、スマートウォッチの睡眠スコアが63になった日がありました。89~80が「(睡眠の質が)良い」で、79~60は「やや低い」、59~は「低い」なので、「低い」に近いスコアです。気のせいかもしれませんが、スコアが高いと体調が良いし、低いと寝不足感があります。

No.187:睡眠スコア (2022年08月31日)

 睡眠の質が「良い」の睡眠スコア80を越える日が増えました。睡眠スコアはスマートウォッチを着けて寝ることで測定します。今月前半2週間では、80を超えたのが2日、平均74.6でした。それが、後半2週間では80越えが6日あり、平均80.3と、平均で5.7ポイント上がりました。前半2週間は暑さのため昼間のウォーキングをやめており、後半2週間は、ジムマシンでの屋内昼間ウォーキングを始めています。運動量の違いが、睡眠の質の違いになった、ということだと思います。

No.183:帝国ホテル特製フレンチトースト (2022年04月30日)

 京都、横浜、シカゴ、銀座など、「おしゃれ」を連想させる地域が勤務地でした。そして今、内幸町の帝国ホテル東京となり、「高級」という響きが加わりました。おしゃれや高級とは最も縁遠い私が、そんなところで働くなんて、不思議なめぐり合わせです。最近暑くなってきて、半そでTシャツでの出勤、そんな恰好だと帝国ホテルに入れてもらえないわよ、と妻に言われながら出かけます。

No.182:マンションの売却 (2022年03月31日)

 貸していたマンションを売却しました。入院中の長兄が自宅を売ろうとしたのですが、そのうち物事の判断ができなくなり、売るに売れない状況になりました。家が売れたのは長兄が亡くなってからです。そんなことがあって、80歳までには売却しておきたいと考えていました。

No.181:勤務先は帝国ホテル (2022年02月28日)

 事務所のボスが事務所兼自宅を売却して新しいマンションを購入しました。マンション完成まで2年弱あるので、それまでを帝国ホテル東京で過ごすと決め、昨年の12月からホテルに住んでいます。このため、私の勤務先が帝国ホテルとなり、それまで歩いていた自宅から新宿が、自宅から内幸町となりました。

No.175:囲碁三昧の日々 (2021年08月31日)

 「何で(事務所に)来ないの!!」と事務所のボスに責められぎみです。事務所への往きは歩きなので、感染の危険は渋谷スクランブル交差点付近ぐらいですが、帰りは電車なので、小さいとはいえ感染リスクがあります。感染力の強いデルタ株で感染が爆発しており、どこに感染者がいるか分かりません。それに、感染したら自宅療養、という切迫した医療状況なので、避けることができるリスクは避けるべきでしょう。

No.173:約15万円の米国給付金が届きました (2021年06月30日)

 先月、米国財務省発行の1400ドル(約15万円)小切手が届きました。「Economic Impact Payment」とあり、日本でいう給付金です。米国駐在は25年以上前のこと、しかもわずか3年半の納税者だった者にまで給付金が支給されるなんて、さすが米国、お金持ち、太っ腹、と喜び勇んで銀行に現金化をお願いしました。


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